「Vol.16」

グドール先生の

結婚シリーズ』


「結婚式クイズ・パート2」


前回に続き、千数百年に渡って伝統的に行われてきたキリスト教の結婚式から、結婚のすばらしさについて学びましょう。

今回もまずクイズからいきます。


(1) 結婚指輪の真の意義は何ですか?

イ. 永遠の愛を象徴するもの。

ロ.新郎の経済力を示すもの。

ハ.夫婦の忠誠を表すもの。

ニ. イ〜ハのどれでもない。


(2) 花嫁のベールにはどういう意味がありますか?

イ. 結婚式に神秘性を持たせるため。

ロ.結婚の神聖さを象徴するもの。

ハ.花嫁が赤面するのを隠すため。

ニ.イ〜ハのどれでもない。

それでは正解です。


**心の指**



一番の答えは、「ハ」です。「イ」と答えた方が多いのではないでしょうか?結婚指輪が永遠の愛を表していると言

うのはむずかしいと思います。

なぜなら、結婚は生きている間の関係であり、天国では結婚はないからです(マタイ22:30参照)。

結婚指輪は夫婦の互いへの忠誠と愛を象徴するものです。旧約聖書では、指輪は権威やそれに伴う財産を表していま

した。又、帯が契約を交わす者同士のしるしとして用いられることもありました(?サムエル18:14)。

帯は契約を交わす者の力と保護の約束を表しています。結婚指輪も同じように、「私は自分のすべての力を持ってあ

なたを守ります。命を懸けてあなたを愛します」と言う思いが込められたものです。


ではなぜ、結婚指輪は左手の薬指にするようになったのでしょうか?日本では薬指と言いますが、ローマ帝国時代の

人々は左手の薬指の血管が、命の源、血の中心点である心臓に直結していると考えて、この指を「心の指」と呼ぶよ

うになりました。ですから、結婚指輪は単なる飾りである以上に、夫婦が互いに対して、「私の心をあなたにゆだね

ます」と言う、深い献身を表しているのです。広辞苑によりますと、忠誠とは、「まごころ。まことを尽くす心。」

と言う意味です。結婚指輪は正に忠誠のしるしなのです。

 

新婦だけでなく、新郎も結婚指輪をするようになったのは第二次世界大戦の時からだそうです。元々は新婦のみが結

婚指輪をしていたのですが、第二次世界大戦の時、戦場に行く兵士が愛する妻を思い、彼女との思い出をいつも覚え

ていることを願って結婚指輪をするようになったと言われています。神様もノアと契約を交わされた時、空にしるし

を置きました。虹です。


(創世記9:817)「こうして神はノアに仰せられた。「これ(虹)が、わたしと、地上のすべての肉なるものとの間に

立てた契約のしるしである。」(17節)虹は空から見ると完全な円であると言うことをご存知でしたか?低空飛行を

している飛行機から完全な円の虹が見えることは珍しいことではないそうです。虹は、神様が人間と交わした愛の契

約と、その契約をいつも忠実に守って下さる神様を思い起こさせるためのしるしです。夫婦が互いに結婚指輪を交換

するのも、互いへの忠誠をいつも覚えるためなのです。


**ベールが取り除かれた!**



2番の答えは「ロ」です。ベールは古代からしとやかさや慎み深さを表してきました。結婚式の時に新婦がベールを

かぶるのは、結婚の神聖さや排他性を象徴しているからです。新郎が新婦のベールをあげるのは、男女が肉体関係を

持つのは結婚の誓約を交わしてからであると言うことを物語っています。


最近の世論調査によりますと、結婚するまで性的な交渉を持たない「純潔」を守るべきと考えている日本人は30%

しかいないそうです。婚約者同士の婚前交渉も当たり前になってきています。社会で婚前交渉が増えると、必ず不倫

も増えます。そして不倫は、家庭の崩壊につながります。このままの傾向が続いていいはずがありません。聖書には

「結婚がすべての人に尊ばれるようにしなさい。」(へブル13:4)とあります。婚前交渉や純潔についてはテーマと

して取り上げて後ほど詳しく書きたいと思っています。また、ベールは救いと関係があります。イエス・キリストが

十字架の上で、私達の救いのための業を完成された時、神殿にあった幕(ベール)が取り除かれました(マタイ27:50

〜51参照)。同じように、人がイエス・キリストを救い主として受け入れると、その人とキリストの間にあったおお

い(ベール)が取り除かれてキリストの真の姿を見ることができるのです!



(1)Institute in Basic Life Principles/ The Wedding Covenant参考

------------------------------------------------------------------------------

ご意見、ご感想をお待ちしています。ezv12512@nifty.ne.jpまでどうぞ。


『愛のおこぼれ』一覧へ戻る』