「Vol.20」
グドール先生の
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「グッド・コミュニケーション」
一般的に男性よりも女性の方が多く話すと言われています。 ある調査では、女性は一日に約25,000語話し、男性は
その半分の12,500語を話すのだそうです。
ということは、仕事から帰ってくる夕方頃までに夫は12,475語を使い尽くしており、妻は子供相手に10000語し使っ
ておらず、残りの15,000語を夫相手に使いたいということになります。 ですから帰宅後の夫が新聞を読みながら妻
の話に対して、「あー」とか「うーん」としか言えないということにもうなずけるのではないでしょうか。
結婚カウンセラーの常識として「夫が心の内を明かさないことが妻の一番の不満である」というのがあります。
そのくらい夫と妻とのコミュニケーションはむずかしくチャレンジが多いのです。
良循環を起こすコミュニケーションの実践としておすすめしたいことがあります。
それは結婚相手の良いことを話すことです。 人間は生まれながらにして否定的、消極的なことを話す傾向があります。
人をほめるよりも悪口を言う方が簡単です。
しかし人の悪口を言うならば、それは悪循環しか生み出しません。 人の悪口を聞く→それを信じて、他の人に言う
→その人はもう変わらないと思えてくる→別な人に悪口を言う、という具合になります。 夫婦間で互いに悪口を言
い合ったり、他の人に言ったりすると、必ず否定的なことが起こり始めます。
ですから、この悪循環をストップさせて、「良循環」を起こさなければなりません。
_ 他の人に言うあなたの結婚相手の良いところを他の人に言ってください。 それを言うチャンスが来たら、逃さないで、
ほめることばを言ってください。 奥山実先生のメッセージを聞いていると、ご自分の奥様をベタボメしています。
さすがだなあと思い、見習わされます。 あなたのご主人や奥様にも必ず良いところがあります。 それを他の
人に伝えて、良循環を起こし始めてください。
_ 結婚相手に直接言う
照れくささを乗り越えて、直接彼or彼女に言ってあげてください。
「〜してくれてありがとう」とか「あなたのこういうところが好き」などと、素直に言ってください。
それは確実に相手のセルフ・イメージを高めることになります。 一般的に夫は一生懸命働いて、苦労をかけまいとして、
妻に愛を表そうとします。 それに対して妻は、もっと夫と時間を過ごし、心の通い合いを感じたいのです。
ですから夫はこの事を意識して、夫の側からコミュニケーションをする努力が必要です。
_結婚相手のいる前で他の人に言う良い夫婦は必ずこれをしています。 日常生活の中でこれができる場面は必ず出て
きます。 これもチャンスを逃さないで相手の良いところを言ってください。 「彼女の料理はおいしいんでよ!」
とか「彼は子供とよく遊んでくれるんです」などと。
_ 神様に言う
神様に何かを言うことを祈りといいますが、祈りというと私たちは願い事をすることが多いですね。 しかし、あな
たは、結婚相手のことを神様に感謝したことはありますか。 どんな相手であっても感謝できることは必ずあります。
それを神様に心から伝えてください。 神様が、すでに起き始めている良循環をさらに祝福して下さいます!
箴言18章21節に「死と生は舌に支配される。 どちらかを愛して、人はその実を食べる」とあります。 私たち
の話すことばが結婚や家庭に精神的、肉体的な健康をもたらすこともできるし、逆に破壊をもたらすこともできるの
です。 ですから私たちの話すことばは大変重要なのです。 それは死か生かを意味します。
魚は口を開かなければつかまらないいったん結婚をしたら、相手のことを批判してもいいということではありませ
ん。 欧米のことわざに「魚は口を開かなければつかまらない」と言うのがあります。 つまり、夫婦関係でも、
あるいはどんな人間関係においても、自分を制することをしないで、せっかちに言い返すと、人間関係がぶちこわし
になってしまうということです。
夫婦であれば誰もが「認め合う人間関係」を求めているはずです。 「認める」とは、「言うことを忍ぶ」と書きます。
つまり認め合うということは、互いに自分を制し、
言うことを忍ばなければならない時もあるということです。 このようにコミュニケーションには言うべきことと、
言うべきでないこととがあります。 あなたのコミュニケーションに知恵が与えられ、豊かに祝福されますように!
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