「Vol.24」
グドール先生の
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「違いのわかる男と女 パート3」
夫の禁句、妻の禁句
女はショッピングをし、男は狩りをする男性と女性の一般的な違いに、女性は過程を楽しみ、男性は目標到達を楽し
むという事実があります。夫婦が一緒にデパートへショッピングに行くと、これがよく分かります。夫は目的の物へ
とまっすぐに向かい、早々とそれを買って帰りたがります。ところが妻はショッピングという「過程」を楽しみます
から、目的以外の物もたくさん見たがります。
ここで気をつけないと夫婦の間に摩擦が生じます。夫と妻がそれぞれの違いを理解し、愛をもって共に行動するな
ら、多くの摩擦を避けることができます。
女性はお話をし、物を作ったりする時間を楽しみます。でも忙しいと人生を楽しめません。それに対して男性は、自
分の目標達成のために忙しく時間が過ぎていく方がお話や物を作ることより充実感を味わうのです。
私自身の夫婦関係においても、互いの間に問題があると、私はすぐに解決に持っていこうとする傾向があります。
今はあまりしなくなりましたが、かつては、パッ、パッと聖書を開いて妻に示し、問題を解決しようとしました。し
かしこれはうまく行きませんでした。
女性は、直されたいと思っているのではなく、自分の気持ちや感じていることを聞いて欲しいと願っていることに少
しずつ気付いてきました。ノーマン・ライトという人がこんなことを言っています。
「妻の話にただ耳を貸すことと、自分の気持ちを分かち合うことは男性が妻に送る最大の贈り物です」。
夫の禁句
ところで、夫が妻に絶対言ってはならないことがいくつかあります。
_妻が感じていることをくだらないと言ってはならない。仮にあなたがくだらないと思ったとしても、それを口に出さ
ないでください。一人の人間として妻は自分の意見を持つ権利があります。
_「そんなこと気にするなよ」と言ってはならない。つまり、妻に対して無関心でいてはいけないということです。
妻の話をよく聞いてあげなければなりません。
結婚して一年くらい経った頃、妻と私は伝道訓練学校の一環としてフィリピンのマニラ市に短く住んでいました。
寝静まったある夜のこと、宿舎のすぐ近くで、バン!バン!と音がしました。その音で目が覚めた妻はびっくりし
て、「何だろう?」と私に聞きました。
私は、余り気にもかけないで、「花火だべや」と冷たく答えました。ところが、次の朝起きてみると、「昨晩、銃に
よる殺人事件があって、一人死んだ」と聞かされてびっくりしてしまいました。
妻を励ます意味で「心配するなよ」と言うのは良いのですが、どんなときでも話を真剣に聞いてあげてください。
_「一日中何してたの」と言ってはならない。夫が仕事から帰って来て、家の中が片付いていないときなどにこう言い
たくなるかもしれませんが、絶対に言ってはいけません。特に子育て中はそうです。こう言いたくなる夫は一度、妻
の代わりに「主夫」をやってみたらいいのです。そうすれば、家事や子育てに如何に時間がかかり、大変かが分かる
でしょう。
妻の禁句
奥様方におすすめの本があります。結婚・家族セラピスト柿谷正期師の良書、『愛される奥さんになるために』で
す。とても分かりやすく、具体的なことが多く書かれており、大変助けになると思います。
この本の中に、離婚の危機に直面したある女性が学んだ、夫に言ってはならないことが書かれていますので、いくつ
か紹介します。
_「男らしくない」と言ってはならない。
男らしさの定義は人によって違うでしょうが、「男らしくない」と言われるのは男にはかなりこたえます。森田健作
じゃなくても男は皆「俺は男だ!」と思っているのです。
_仕事内容に口出しをしてはいけない。妻は夫の仕事に大いに関心を持ち、質問もするべきです。しかし、仕事のこと
でああだ、こうだと言われるときに暗示されているのは夫の能力のなさです。口出しはほどほどにしてください。
それよりも夫の仕事に誇りを持ち、夫の職場でのプレッシャー等を理解し、同情を示してください。六〇%の日本人
男性は、仕事に不安と恐れを抱いて毎日職場に向かうと言われています。妻の励ましは何よりの支えとなるのです。
_愛情が疑われるような言葉を使ってはならない。「もうきらい」、「別れた方がいい」、「結婚を早まった」という
ような言葉はまちがっても言わないことです。
私たちは自分の話す言葉で自分の世界を造りあげます。家庭や夫婦の間で積極的な言葉を使い、明るい家庭を築きま
しょう!
God Bless You!
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