「Vol.35」
グドール先生の
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(続)「なぜ待つの?」 Part1
最近の新聞等を読んでいますと、若い人たちの性行動を心配する声が頻繁に聞こえてきます。
2001年2月に発表された「21世紀日本人の意識」という、読売新聞の家族像についての世論調査中に次のような
質問と答えがありました。質問:「あなたは、男女とも、結婚するまで性的な交渉を持たない、いわゆる「純潔」
をどんな場合でも守るべきだと思いますか、そうは思いませんか?」 答え:「そう思う」30.9%、「そうは思
わない」63.8%、「答えない」5.2%。
この世論調査の通り、婚前交渉は一般社会では当たり前となっていますが、過半数の人がそう思っているからといって
それが良いことなのでしょうか。よく言われるように、愛し合っていれば、結婚していなくてもセックスをしてもいい
のでしょうか?若い人たちの多くはいいと思っています。メディアが彼らを過剰に刺激しているからである、という側
面もありますが、彼らの多くはやさしさとか親密さを求めているから肉体関係に至るのです。心から信頼できる人を求
めているのです。しかし、結果はどうでしょうか?相手に肉体を許してしまった後、多くの場合二人は傷つき、罪責感
にさいなまれ、自分たちは安っぽく、価値の無いものだという気持ちだけが残ります。確かに肉体は愛を表現するため
に用いることはできますが、それは結婚という信頼関係が築かれた中での表現でなければ百害あって一利なしです。
若い人たちがセックスに関して手にすることのできる"How to"的な情報はあふれるほどあります。
しかし彼らは本当は"Why"を知りたいのではないでしょうか。これから数回にわたってこのことについて読者のあなた
と考えていきたいと思っています。
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